黄金時代―日本代表のゴールデン・エイジ
- 作者: フローランダバディー,Florent Dabadie
- 出版社/メーカー: アシェット婦人画報社
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本
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小宮悦子、中西哲生、村上龍との対談を通して、ダバディーの考え方、日本代表の話、トルシエとの話などが語られている。
【2002年ワールドカップのこと】
●トルコ戦の先発メンバー、なぜ西澤、サントスだったのか?
とくに驚くことではなく、トルシエはいつも対戦相手、選手のコンディションで直前でチームのスターティングを決めていた。当時のジャパンのチームコンセプトとしては、チームのシステムありきで、システムに選手が当てはめられるというものだった。そのため、西澤、サントスが先発だったことは当然のこと、むしろ、柳沢、鈴木の先発が続いていることが以外だったと語っている。
→コーチの山本は、自身の本で驚くべきことだったと語っていた。トルシエの自己顕示の表れの一つだったとも。
→確かにダバディの意見には納得がいく。しかし、それでもサントスのポジションは、不可解な気がする。代表全体が慣れているツートップではなかったし。サンドニでのフランス戦の中田のポジションだったのかな。
●ハーフタイムで中田を代える案があった。
守備をしようとしない中田に対し、交代の案がトルシエから持ち上がる。サミアも同意見。山本も了承。ダバディに相談があり、ダバディは反対する。もちろん戦術的なことに意見はできないが、中田の大きさ、日本からの期待を考えるとトルシエのために変えるべきではないと考える。
【トルシエのイメージつくりをしていた】
●洗練された言葉を使うことができなかったトルシエのコメントを、意訳して語っていた。将来、フランス代表の監督になるやもしれぬトルシエをある種教育していたといえる。インタビューの前には深く打ち合わせをしていたらしい。
●二人の考えで日本代表に必要なものを手に入れるには、海外リーグ移籍が最もよいとの結論に至った二人は、戦略的に海外挑戦をするべきとことあるごとにメッセージとして入れることになる。