さらばサムライ野球

さらばサムライ野球

さらばサムライ野球

7年間の日本での助っ人生活を、ジャイアンツでの裏話、日本野球について、日本人について、などの視点で書かれている。

王監督を尊敬している。日本に着てから間もなく食事をした寿司屋でバッティングについて指導してくれたエピソードがある
 しかし、監督としての王を評価をしていない。忍耐力がなく投手をすぐ代えてしまい、いつもイライラとして冷静な判断ができない。

●原を快く思っていない。自尊心の塊である自分(クロマティ)とは意識をし合っている仲。原ばかりちやほやされて結果を出している自分がガイジンというだけで正当な評価がされない。

●バント作戦、シーズン中の練習、特訓など理解できないと語っている。また自分の手柄をとろうとするコーチ陣。結果を出せない選手に無理な特訓強いたり、フォームに手を加える。

●バブル期の日本に活躍したため、その当時の日本を良く観ている。急にビルが立ちだし、人の心も物に支配されていることを言っている。

30代までに鍛えておきたい仕事の筋トレ

30代までに鍛えておきたい仕事の筋トレ

30代までに鍛えておきたい仕事の筋トレ

人を支配しているのは出来事ではなく「受け取り方」
 ▼何度も落ち込んでも、いつのまにか忘れてしまう。悩んでいても時間の無駄!!、、、という受け取り方。
  ⇒7つの週間の主体性の原則と一緒。「出来事」ではなく「心のありよう」で決まる。どう受け取るかは個人に許された自由!!

「どうせやるなら」は魔法の口癖

生き残れる「土台」をつくれ!!
 ▼たとえ一文無しになっても、またボールペンとかばんひとつでやればいい。
  ⇒ソーシャルワーカーとしての経験はいかに重要か!
 ▼自分にあった仕事なんかすぐに見つからない。しんどくても最低3年。

時間の活用
 ▼重要な仕事は、細分してタスクに入れる。
 ▼残った仕事は、次の日のスケジュールに入れる。「人の成長を促すなら困った状況に置け」
 ▼打算的と思わず、人に会う約束も、投資と経費にわけて考える。人に会わない勇気も必要。

ワークライフバランスなんて100万年早い!!(笑)
 ▼20台は無我夢中で働くこと。プライベートを犠牲にすることも必要。

「投資のエンジン」だけは死守せよ!!
 ▼1000万円の貯金があれば、投資、できるのは300万円のみ。
 ▼ものを買うときは欲しいものか、必要なものか考える。欲しいものは、まず我慢する。

言葉ではなく態度で語れ
 ▼姿勢、笑顔、相手の目を見る

メールについて
 ▼書いたメールは、よく確認して送信
 ▼うまい文章ではなく、整理された文章を。結論から。三の魔法を意識して。

読書について
 ▼読む場所と読むタイミングを決めると習慣付けられる。友達と会う前。寝る前。
 ▼情報収集と頭を鍛える読書は違う。全てを速読にする必要はない。

会議、会話について
 ▼会議は最初にチェックインをする。まずは、会議に対してどんな気持ちかなど、軽い雑談から。心のスペースを空ける。
 ▼コミュニケーションをとるときは、子供のような素直さをもって。
  しかるときは叱って、褒めるときは思い切りほめる。誤るときは潔く。
 ▼意見を述べるという筋トレをしていると、見ていてくれる人がいる。「本物のエライ人なら」生意気な意見を受け入れてくれる。

相手の期待値を3ミリ超えろ
 ▼たいした用件でなくてもメモをとれ
 ▼高度なことをやるのではなく、相手の期待値をほんの少し上回るように心がける。あくまでも、コツコツと

メッセージについて
 ▼「youメッセージをiメッセージに変換。お前が悪いではなく、俺だったらこうする。
 ▼いい話をしてから悪い話をする。まず和ませてから
 ▼声のトーンに気をつける
 ▼思い切りほめる!!いんちきくさいと思われないように。
 ▼苦手な相手ほどこまめに会う

大切な人に仕事のはなしができますか?恥ずかしくない仕事をしましょう。

 
 
 

クリスマスには焼き魚にローソクを

クリスマスには焼き魚にローソクを

クリスマスには焼き魚にローソクを

中川家おにいちゃんの自伝。
おかまのおじさん、電車マニアで気転が利く弟、別居を経験した父母、ケチな父、家族で見に行った吉本など多彩なエピソード。

シリコンバレーから将棋を観る

シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代

シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代

「高速道路」論
●現代の情報化社会を踏まえて大きく変化した将棋界をあらわした言葉。将棋界だけではなく現代を写す言葉となる。
●ネット環境の充実によって知識や情報が均一になり、時間や場所の制約を受けずに「没頭」することができればある程度の経験や実力をつけることができる。しかしその先には、大渋滞が待っている。
●創造性以外は、手に入れられる時代。何もかもがコモディティ化していく時代。

羽生の「量が質に転化する」という考え
●雪だるまのように、どんどん蓄積して、どんどん分析する。その過程で驚くイノベーションが起こる。
●グーグルの思想と同じ。「世界の情報を整理し尽くす」。(ビジネスモデルはあとからついてくる)



ビジョナリーである羽生義治
●10年前以上に現代将棋を「変わりゆく現代将棋」で予見していた。定跡を序盤に翻り検証する文章において、定跡にはない、これまでに見たことのない局面の勝負になっていくことを示唆しているものだった。
●上記の予見は、インターネットが普及(インターネット将棋、膨大な棋譜などのデータ閲覧)し、知のオープン化が実際となる前の段階でのこと。
●「勝つこと」と「知のオープン化」(上記紙面など)を同時に成し遂げることができる才能。

「構え」をつくること
●著者はインターネット観戦記という新しい試みをする前に、「構え」(準備)つくった。
●過去の将棋界の言説などをウェブ上に記録しておき、いつでも取り出せるようにしておいた。

羽生への祝辞
●インターネット社会をドッグイヤー(7年)という言葉で表すが、日進月歩の革命をしている将棋界は将棋イヤー(14年)といえる。
●その世界で17年も王座にいる羽生は過去の時代に17年王座にいたこととはまったく意味が違う。
●日本が誇る知性は産業界ではなく、将棋界にいる。研究と勝負の積み重ねで結果として表現していることは、社会の情報についての最先端の在り方を表現している。

人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか[文庫] (小学館文庫)

著者は2000年からツールを取材する女性記者。

●アームストロングはツールで優勝するための運を持っている。
03年、ぺロキとの争いで、突然前を行くぺロキが落車。バランスを崩したランスは舗道から外れるも草地を抜けてレースへ復帰。


●ツールの山岳ステージは「レッドゾーン」
「男というものはギリギリのところを生きるものだ。たとえ平穏な生活をして幸せであっても、心のどこかでそれを破壊し、ギリギリのところへ自分を追い込みたくなる衝動に駆られる。ツールの山岳ステージを走る男たちを見て感動を覚えるとしたら、そういうギリギリのところで生きる男たちを、ある種、尊敬し、憧れている面もあるのではないか」

●ヨーロッパで修行して力を磨いた別府史之
しだいに力をつけていた別府は練習走行中に溝にはまり30針の傷を顔に負ってしまう。
運が悪いことに結果を出すべく意気込んでいた日本選手権の直前だった。

「僕は一生懸命やって怪我をした。どうしたら、この傷が生きるのかって考えたときに、これはやっぱり走り続けるしかないって。それでこそ、この傷が生きるんだって。そのためには、今度の全日本選手権に絶対勝たなきゃならない。ここで出場すれば、まず自分自身には勝てると思う。でもレースに負けたら、自分には自転車のセンスがないと、そこで初めて諦め、自転車をやめようと思ったんです。」
包帯をぐるぐる巻きにしてフランスを出ようとしたら出国審査で追い返されてしまう。

腫れが引くのを待って日本にもどった別府は2位に4分の差をつけて、圧勝する。


●引退を優勝でかざる最終ステージ前の移動のTGVでランスに声をかける
筆者「今回、あなたはすごい選手だったとあらためて認識した。ある意味、私のツール人生は、あなたの人生だった。」
ランス「ありがとう、ありがとう」「でも」「人生は続く」